日々の日常的なことから、アニメなどの感想を取扱おうかな、と考えています。
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修正
4th mystery:謎―secret―
魔王の復活。
……これから死ぬのか。
手遅れだったようだ。
再び戦うどころか、力を失う……。
こんな最期はごめんだ。
誰でもいい、誰か力をくれ……
再び、戦うために……
伸ばした手に何かが握られた。
それが光ってる…?
―――力が、湧いてきた。
強い光とは裏腹にこちらはえらく絶望的だ。
アルフォースブイドラモンが……?
俺は、ただの足手まといにしか……
「泣くな、翼……。これしき何のこともない」
泣いてる?
本当だ。俺、泣いてた。
「別なのが悲しいならアナタの右胸にも風穴を開けてあげるわぁ~ん」
「我、本能のままに」
後ろから殺気……
ふざけんな。
これ以上血を流したら悪化する。
そんな事になったらアルフォースブイドラモンに申し訳がたたない。
だけど、間に合わない。
……風が吹き抜けた。
アルフォースブイドラモンが倒れ込んできた。
「礼を言うぞ。少年」
投げ渡されたのはペンダント。
ということは白い竜人か?
てか、827.59mの距離で届いたのか……
しかし、よく見れば全く違う存在。
身体に対してでかすぎる翼は銀。
本体は赤が基調。
そして右腕の槍。
「エグザモンか……。仕方ない、ここは退却しますよ崇、祭」
そういうとデュナスモンを抱えて逃げ出していった。
エグザモンを怖がった?
それほどに強いのか?
けど、敵ではなさそうだ。
……エグザモン?
そういえば、アルフォースブイドラモンが昔に魔王を封印する時に一緒に戦ったとか言ってた……
「あ、俺、大空 翼っていうんだ。さっきは助けてくれてありがとう」
「これは申し遅れた。小生、名をエグザモンと申す。礼には及ばぬ、こちらもそれに救われた」
アルフォースブイドラモンが反応しないな。
体重を凄いかけてるし、相当……
いや、待て!
深い傷を負ってるんだぞ?
もしかしたら……
首筋に手を当てる。
脈はある。
少し弱ってるけど……
「忙しい中申し訳ないのぅ」
やっぱり来やがった。
――魔王。
名前は知らないが強欲の魔王って言ってた。
でもそんなの情報でも何でもない。
技の特徴が欲しい。
せめてアルフォースブイドラモンを安全な場所に移したい。
「悪いが起きたばかりでのぅ」
「小生も覚醒したばかりだ。手は抜いてやらぬぞ? バルバモン」
会話は淡々と進む。
バルバモン。
それが魔王の名前らしい。
そしてそれ以外は何も分からない。
とにかくここを離れたい。
アルフォースブイドラモンが動けない以上戦闘は避けたい。
「パンデモニウムロスト」
ただ呟くだけで現れる極大の火焔。
溜なし。なのに高威力。
反則だろ。
普通のデジモンがその威力出すのに何秒かかると思ってんだよ。
アルフォースブイドラモンの速度も反則だけどバルバモンも反則だ。
てことはエグザモンも何かしろ反則を持ってるのか?
そこまで思い巡らせると炎が視界から消えた。
いや、“隠された”というべきか。
「この程度の抑えられた威力ならば防げる」
あれで“抑えられた威力”?
なおさら反則だな。
魔王全部がそうだとすると気が滅入る。
……ここのクレーターも造られたのかもな。
反則並みの力があるなら納得できる。
つまり、エグザモンとアルフォースブイドラモンにも反則並みの力がある。
「どのウィルスが良い?」
槍の先端から飛び出す銃弾。
あれらにウィルスが?
けれど、当たる物は十発中二、三発程度だ。
とはいえ、数千発もの銃弾だから関係ないか。
しかし、当たっているようには見えない。
バルバモンは全く動いていないのに、だ。
何か秘密がある。
恐らくはあの杖の力。
「しかし、暇じゃの……やはりベルフェ辺りを甦らせるとしようかの」
「待たぬかバルバモン!」
バルバモンの姿が、消えた?
瞬間移動か?
それとも速いのか?
さっきの攻撃が当たってないみたいなのと関係してるのか?
……でも、他の魔王の所に行ったんだ。
攻めては来ない。
「パンデモニウムロスト」
後ろから!?
しかし、何故―――!
「テンセグレートシールド」
間一髪のバリア。
アルフォースブイドラモンのだ。
ということは意識はある。
とにかく助かった。
そして、バルバモン。
奴は卑怯者だ。
逃げると見せかけて後ろから攻めてきた。
「昔と変わらぬ卑怯な手を」
エグザモンが再び銃弾を撃ち込む。
確実に直撃だ。
…………。
銃弾が全てバルバモンから1㎜の所で消えてる。
一瞬だけど確かに消えてた。
まるで空間を飛んだように……
「イレイズクロー!!」
「ヌゥッ…!」
何か、来た。
サイバードラモンだ。
てことは勝か。
だけど、物理技でも無理なものは無理な……
ん? 服が破れてる。
よく見ればそこから血まで出てる。
どういうことだ?
“イレイズクロー”は空間ごと対象を切り裂く技のはずだ。
……空間。
何かヒントになるか?
「儂が手傷を負うことになるとはのぅ……。主等の名は?」
「サイバードラモン」
「俺様は樟夢 勝だ!」
「覚えておこう。さらばじゃ」
勝が空気を読んでる?
そっちも驚く。
だが、バルバモンは相当ショックだったようだ。
だから勝に名前を聞いてる。
つまり絶対に攻撃をくらうはずなかったのだろう。
それがくらった。
つまりサイバードラモンなら攻撃できる。
……絶望的だな。
今回は隙を突けたからいいものの次は無理だ。
やっぱり秘密を暴かなければ。
「翼とやら、バルバモンも退いたのだし背に乗れ、連れて行く」
「エグザモン……。ありがとう」
とりあえず言葉に甘えさせてもらう。
背中は広い。
こんなのが空から体当たりしただけでもの凄い衝撃だろう。
速さもなかなか速い。
敵じゃなくて良かった部類だな。
けれど何故勝までついてくる……
「おい、お前スレイヤードラモンだろ」
「俺、闘え」
「如何にも小生、主等と闘いしスレイヤードラモンの真の姿。されど今はエグザモンとして覚醒して間もない」
暗に闘わないと言っている。
とにかく理由はわかった。
俗に言う“リベンジ”という奴だ。
ならばここは俺が宥めて然るべきか。
エグザモンには助けられてるしな。
俺としても静かにしてほしい。
「勝、バルバモンを追い払えなかった俺達と追い払ったお前、お前の勝ちだろ?」
リベンジそのものの意味を失わす。
とりあえず納得したらしい。
サイバードラモンに乗ってどこかへ飛んでいった。
とにかくこれで静かになった。
エグザモンも意図を理解してたし。
一件落着。
改めてペンダントを見てみる。
……ペンダントの光が消えてる。
「翼、此処ならば安全に休める」
着いたのは深い森。
目の前には宿がある。
ここは前に見たことある。
確かヘラクルカブテリモンが守護する森だったよな。
てことはピノッキモンも出てくるんじゃないだろうな……。
ま、エグザモンが安全って言うなら安全なんだろう。
とにかく休もう。
「時に翼、一つ聞きたいのだが…?」
「俺に聞きたいこと?」
「さよう、あのペンダントの事だ」
最近やたらと助けられてるアレ?
つっても俺もよく知らねえ。
今まで何となく持ってただけだし。
これといって答えられることもない。
そういやアルフォースブイドラモンも知らないしな。
俺が知ってるはずもない。
「何処で手に入れたのだ?」
「こっちに来た時に横に落ちてた。場所は何でもない草原のど真ん中」
「何か変わっておると思った事は?」
変わってると思った事?
手に入れ方?
形とか……
あ、そういやメタルガルルモンと明夜との戦いが終わった時。
あの時に水晶に光が灯ってたな。
何か意味あったのか?
「メタルガルルモンと明夜との戦いが終わった時に光があった」
「…………。デュナスモン、ロードナイトモンと戦った後は?」
「え? アイツらとの戦い後?」
…………。
全然覚えてない。
戦った直後に投げたんだから。
……戦った直後。
投げた。
その時。
「あ、そういえば……。でも見間違いかな……」
「どうした?」
「あ、いや光が1つから3つに増えてたような……。でも見間違いだと思う。返された時には消えてたし」
つっても関係ないよな?
はっきりとは見てないし。
てか、俺はなんで投げた?
直感的にその方がいいと思った。
……俺の直感って現実世界じゃまるで役に立たなかったのに。
くじ引きで当たりを引いたことなんてないし。
「まさか、予言が……?」
「何か言った?」
「いや、しかし、小生も翼殿と居る方が良さそうだ」
何故?
このペンダントがそんなに重要なのか?
それともアルフォースブイドラモンと居たいだけ?
分かんないけど、どっちも違う気がする。
やっぱり直感なんだけどな。
「エグザモン、こっちも聞いていいか?」
「小生でよろしければいくらでも」
「パートナーの存在についてなんだけど」
これが気になってた。
自ら戦いに参加する人間もいた。
だけどデジモン相手に人間ができるレベルなんて高がしれてる。
作戦の指示だとしてもデジモンでも自己判断が出来るはず。
人間がいるからといって力が上がるわけでもない。
ならば何故?
エグザモンの顔は険しい。
知らない、というのではない。
「小生も詳しくは知らぬ。しかし、人間というのは我々の進化に大きく関わるときく」
「だけど究極体からの進化は不可能」
「それがデジモンだけでの常識。されど人間だけが使える道具があれば話は別」
つまりその道具を使うためだけに人間がいる。
そして、その道具を手に入れ使う。
ならばその道具はどこにあるのか?
一応、ダメ元で聞いてみるかな。
名前ぐらいならわかるかも知れないし。
「ちなみにその道具って……」
「名をデジメンタル、そしてそれは人間のパートナーを持つデジモン同士で戦うことで力を蓄えると聞く」
「人間のパートナーを持つデジモン同士、ねぇ……」
つまり今朝のメタルガルルモンとかデュナスモン、ロードナイトモンとかとの戦いで力を蓄えるのか。
なら今は少なくとも3つ分の力が蓄えられてるはずだな。
ただ近くでの戦いじゃないとダメってんなら話は別だな。
けど、デジメンタルか……
なんか面倒な事になりそうだな。
形が分かればいいんだけどな。
……一つ忘れてた。
もし力というのが光だったら?
もしそうならあのペンダントが……。
「エグザモン、それの形って……」
「分からぬ。しかし、小生は思うのだが―――」
「「ペンダントがそうなんじゃないか?」」
考えは一致している。
ならば光が消えたのは力を使ったということ。
つまり、デジモンに力を与えたのだ。
そう考えると辻褄があうのがエグザモンの覚醒。
そして、その直前にペンダントは3つの光を灯していた。
俺が今日戦ったのも3体。
辻褄が合う。
まさか、こんな近くにそんな重要なのが?
「ひとまずデジメンタルの話は置いておく方が良かろう。他にも人間の中に一人未知の力を持つ者がいる」
「デジメンタルとは別の力か」
「誰が持つのかは知らぬが潜在能力を覚醒させるものらしい」
潜在能力を覚醒させる?
つまり弱い奴でも才能があれば各段に強くなるのか。
元から強くても才能を使いきっていなければ更に強く……
いったいどんなものなんだ?
体に着けるものか?
それとも飲むものか?
いったい誰が持ってるんだ?
……それは安全な力なのか?
もしかしたら何かリスクがあるかもしれない。
「使いこなせなければ死ぬと言われており、過去にその力が暴走し、それを空白の席の主が鎮めたと記録がある」
「…………。どこで調べたの?」
「五色の歴史書、虹の記録書だ」
よくわからない名前だ。
けど、また謎が増えたな。
全てが解るのはいつのことやら。
――アトガキ――
やりたいことがやれるのはいつのことやら。
ちなみに、本格的な戦闘はまだ先の予定。
次回から苦手な心理描写のつもりの予定(何
魔王の復活。
……これから死ぬのか。
手遅れだったようだ。
再び戦うどころか、力を失う……。
こんな最期はごめんだ。
誰でもいい、誰か力をくれ……
再び、戦うために……
伸ばした手に何かが握られた。
それが光ってる…?
―――力が、湧いてきた。
強い光とは裏腹にこちらはえらく絶望的だ。
アルフォースブイドラモンが……?
俺は、ただの足手まといにしか……
「泣くな、翼……。これしき何のこともない」
泣いてる?
本当だ。俺、泣いてた。
「別なのが悲しいならアナタの右胸にも風穴を開けてあげるわぁ~ん」
「我、本能のままに」
後ろから殺気……
ふざけんな。
これ以上血を流したら悪化する。
そんな事になったらアルフォースブイドラモンに申し訳がたたない。
だけど、間に合わない。
……風が吹き抜けた。
アルフォースブイドラモンが倒れ込んできた。
「礼を言うぞ。少年」
投げ渡されたのはペンダント。
ということは白い竜人か?
てか、827.59mの距離で届いたのか……
しかし、よく見れば全く違う存在。
身体に対してでかすぎる翼は銀。
本体は赤が基調。
そして右腕の槍。
「エグザモンか……。仕方ない、ここは退却しますよ崇、祭」
そういうとデュナスモンを抱えて逃げ出していった。
エグザモンを怖がった?
それほどに強いのか?
けど、敵ではなさそうだ。
……エグザモン?
そういえば、アルフォースブイドラモンが昔に魔王を封印する時に一緒に戦ったとか言ってた……
「あ、俺、大空 翼っていうんだ。さっきは助けてくれてありがとう」
「これは申し遅れた。小生、名をエグザモンと申す。礼には及ばぬ、こちらもそれに救われた」
アルフォースブイドラモンが反応しないな。
体重を凄いかけてるし、相当……
いや、待て!
深い傷を負ってるんだぞ?
もしかしたら……
首筋に手を当てる。
脈はある。
少し弱ってるけど……
「忙しい中申し訳ないのぅ」
やっぱり来やがった。
――魔王。
名前は知らないが強欲の魔王って言ってた。
でもそんなの情報でも何でもない。
技の特徴が欲しい。
せめてアルフォースブイドラモンを安全な場所に移したい。
「悪いが起きたばかりでのぅ」
「小生も覚醒したばかりだ。手は抜いてやらぬぞ? バルバモン」
会話は淡々と進む。
バルバモン。
それが魔王の名前らしい。
そしてそれ以外は何も分からない。
とにかくここを離れたい。
アルフォースブイドラモンが動けない以上戦闘は避けたい。
「パンデモニウムロスト」
ただ呟くだけで現れる極大の火焔。
溜なし。なのに高威力。
反則だろ。
普通のデジモンがその威力出すのに何秒かかると思ってんだよ。
アルフォースブイドラモンの速度も反則だけどバルバモンも反則だ。
てことはエグザモンも何かしろ反則を持ってるのか?
そこまで思い巡らせると炎が視界から消えた。
いや、“隠された”というべきか。
「この程度の抑えられた威力ならば防げる」
あれで“抑えられた威力”?
なおさら反則だな。
魔王全部がそうだとすると気が滅入る。
……ここのクレーターも造られたのかもな。
反則並みの力があるなら納得できる。
つまり、エグザモンとアルフォースブイドラモンにも反則並みの力がある。
「どのウィルスが良い?」
槍の先端から飛び出す銃弾。
あれらにウィルスが?
けれど、当たる物は十発中二、三発程度だ。
とはいえ、数千発もの銃弾だから関係ないか。
しかし、当たっているようには見えない。
バルバモンは全く動いていないのに、だ。
何か秘密がある。
恐らくはあの杖の力。
「しかし、暇じゃの……やはりベルフェ辺りを甦らせるとしようかの」
「待たぬかバルバモン!」
バルバモンの姿が、消えた?
瞬間移動か?
それとも速いのか?
さっきの攻撃が当たってないみたいなのと関係してるのか?
……でも、他の魔王の所に行ったんだ。
攻めては来ない。
「パンデモニウムロスト」
後ろから!?
しかし、何故―――!
「テンセグレートシールド」
間一髪のバリア。
アルフォースブイドラモンのだ。
ということは意識はある。
とにかく助かった。
そして、バルバモン。
奴は卑怯者だ。
逃げると見せかけて後ろから攻めてきた。
「昔と変わらぬ卑怯な手を」
エグザモンが再び銃弾を撃ち込む。
確実に直撃だ。
…………。
銃弾が全てバルバモンから1㎜の所で消えてる。
一瞬だけど確かに消えてた。
まるで空間を飛んだように……
「イレイズクロー!!」
「ヌゥッ…!」
何か、来た。
サイバードラモンだ。
てことは勝か。
だけど、物理技でも無理なものは無理な……
ん? 服が破れてる。
よく見ればそこから血まで出てる。
どういうことだ?
“イレイズクロー”は空間ごと対象を切り裂く技のはずだ。
……空間。
何かヒントになるか?
「儂が手傷を負うことになるとはのぅ……。主等の名は?」
「サイバードラモン」
「俺様は樟夢 勝だ!」
「覚えておこう。さらばじゃ」
勝が空気を読んでる?
そっちも驚く。
だが、バルバモンは相当ショックだったようだ。
だから勝に名前を聞いてる。
つまり絶対に攻撃をくらうはずなかったのだろう。
それがくらった。
つまりサイバードラモンなら攻撃できる。
……絶望的だな。
今回は隙を突けたからいいものの次は無理だ。
やっぱり秘密を暴かなければ。
「翼とやら、バルバモンも退いたのだし背に乗れ、連れて行く」
「エグザモン……。ありがとう」
とりあえず言葉に甘えさせてもらう。
背中は広い。
こんなのが空から体当たりしただけでもの凄い衝撃だろう。
速さもなかなか速い。
敵じゃなくて良かった部類だな。
けれど何故勝までついてくる……
「おい、お前スレイヤードラモンだろ」
「俺、闘え」
「如何にも小生、主等と闘いしスレイヤードラモンの真の姿。されど今はエグザモンとして覚醒して間もない」
暗に闘わないと言っている。
とにかく理由はわかった。
俗に言う“リベンジ”という奴だ。
ならばここは俺が宥めて然るべきか。
エグザモンには助けられてるしな。
俺としても静かにしてほしい。
「勝、バルバモンを追い払えなかった俺達と追い払ったお前、お前の勝ちだろ?」
リベンジそのものの意味を失わす。
とりあえず納得したらしい。
サイバードラモンに乗ってどこかへ飛んでいった。
とにかくこれで静かになった。
エグザモンも意図を理解してたし。
一件落着。
改めてペンダントを見てみる。
……ペンダントの光が消えてる。
「翼、此処ならば安全に休める」
着いたのは深い森。
目の前には宿がある。
ここは前に見たことある。
確かヘラクルカブテリモンが守護する森だったよな。
てことはピノッキモンも出てくるんじゃないだろうな……。
ま、エグザモンが安全って言うなら安全なんだろう。
とにかく休もう。
「時に翼、一つ聞きたいのだが…?」
「俺に聞きたいこと?」
「さよう、あのペンダントの事だ」
最近やたらと助けられてるアレ?
つっても俺もよく知らねえ。
今まで何となく持ってただけだし。
これといって答えられることもない。
そういやアルフォースブイドラモンも知らないしな。
俺が知ってるはずもない。
「何処で手に入れたのだ?」
「こっちに来た時に横に落ちてた。場所は何でもない草原のど真ん中」
「何か変わっておると思った事は?」
変わってると思った事?
手に入れ方?
形とか……
あ、そういやメタルガルルモンと明夜との戦いが終わった時。
あの時に水晶に光が灯ってたな。
何か意味あったのか?
「メタルガルルモンと明夜との戦いが終わった時に光があった」
「…………。デュナスモン、ロードナイトモンと戦った後は?」
「え? アイツらとの戦い後?」
…………。
全然覚えてない。
戦った直後に投げたんだから。
……戦った直後。
投げた。
その時。
「あ、そういえば……。でも見間違いかな……」
「どうした?」
「あ、いや光が1つから3つに増えてたような……。でも見間違いだと思う。返された時には消えてたし」
つっても関係ないよな?
はっきりとは見てないし。
てか、俺はなんで投げた?
直感的にその方がいいと思った。
……俺の直感って現実世界じゃまるで役に立たなかったのに。
くじ引きで当たりを引いたことなんてないし。
「まさか、予言が……?」
「何か言った?」
「いや、しかし、小生も翼殿と居る方が良さそうだ」
何故?
このペンダントがそんなに重要なのか?
それともアルフォースブイドラモンと居たいだけ?
分かんないけど、どっちも違う気がする。
やっぱり直感なんだけどな。
「エグザモン、こっちも聞いていいか?」
「小生でよろしければいくらでも」
「パートナーの存在についてなんだけど」
これが気になってた。
自ら戦いに参加する人間もいた。
だけどデジモン相手に人間ができるレベルなんて高がしれてる。
作戦の指示だとしてもデジモンでも自己判断が出来るはず。
人間がいるからといって力が上がるわけでもない。
ならば何故?
エグザモンの顔は険しい。
知らない、というのではない。
「小生も詳しくは知らぬ。しかし、人間というのは我々の進化に大きく関わるときく」
「だけど究極体からの進化は不可能」
「それがデジモンだけでの常識。されど人間だけが使える道具があれば話は別」
つまりその道具を使うためだけに人間がいる。
そして、その道具を手に入れ使う。
ならばその道具はどこにあるのか?
一応、ダメ元で聞いてみるかな。
名前ぐらいならわかるかも知れないし。
「ちなみにその道具って……」
「名をデジメンタル、そしてそれは人間のパートナーを持つデジモン同士で戦うことで力を蓄えると聞く」
「人間のパートナーを持つデジモン同士、ねぇ……」
つまり今朝のメタルガルルモンとかデュナスモン、ロードナイトモンとかとの戦いで力を蓄えるのか。
なら今は少なくとも3つ分の力が蓄えられてるはずだな。
ただ近くでの戦いじゃないとダメってんなら話は別だな。
けど、デジメンタルか……
なんか面倒な事になりそうだな。
形が分かればいいんだけどな。
……一つ忘れてた。
もし力というのが光だったら?
もしそうならあのペンダントが……。
「エグザモン、それの形って……」
「分からぬ。しかし、小生は思うのだが―――」
「「ペンダントがそうなんじゃないか?」」
考えは一致している。
ならば光が消えたのは力を使ったということ。
つまり、デジモンに力を与えたのだ。
そう考えると辻褄があうのがエグザモンの覚醒。
そして、その直前にペンダントは3つの光を灯していた。
俺が今日戦ったのも3体。
辻褄が合う。
まさか、こんな近くにそんな重要なのが?
「ひとまずデジメンタルの話は置いておく方が良かろう。他にも人間の中に一人未知の力を持つ者がいる」
「デジメンタルとは別の力か」
「誰が持つのかは知らぬが潜在能力を覚醒させるものらしい」
潜在能力を覚醒させる?
つまり弱い奴でも才能があれば各段に強くなるのか。
元から強くても才能を使いきっていなければ更に強く……
いったいどんなものなんだ?
体に着けるものか?
それとも飲むものか?
いったい誰が持ってるんだ?
……それは安全な力なのか?
もしかしたら何かリスクがあるかもしれない。
「使いこなせなければ死ぬと言われており、過去にその力が暴走し、それを空白の席の主が鎮めたと記録がある」
「…………。どこで調べたの?」
「五色の歴史書、虹の記録書だ」
よくわからない名前だ。
けど、また謎が増えたな。
全てが解るのはいつのことやら。
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やりたいことがやれるのはいつのことやら。
ちなみに、本格的な戦闘はまだ先の予定。
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プロフィール
HN:
時流
年齢:
32
性別:
男性
誕生日:
1992/12/07
職業:
学生
趣味:
小説を書く
自己紹介:
時流です。
突然、古臭い言葉遣いになったり、暴走します。
でも、最低限のマナーを守るようには勤めてます。
それに小説&絵をかきます。
どちらも下手ですが、頑張ってHPにupします。
よければ見てやってください。
突然、古臭い言葉遣いになったり、暴走します。
でも、最低限のマナーを守るようには勤めてます。
それに小説&絵をかきます。
どちらも下手ですが、頑張ってHPにupします。
よければ見てやってください。
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