日々の日常的なことから、アニメなどの感想を取扱おうかな、と考えています。
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アトガキの自虐は止めた方が良さ気よ、幻ちゃん(by時流(PS 別に女言葉って訳じゃないです現実が訛ってるだけで
3rd release:魔王―be afraid―
「そんなナイフ如きで我が身に傷をつけられるものか」
「誰がお前を切るつったかな?」
地面に血が飛び散る。
組み合いが続く中アルフォースブイドラモンはロードナイトモンの来ないのを気にしていた。
最も危惧しているのは翼の安否。
そして、アレの進行。
しかし、今は向かえない。
この怪力バカの相手は疲れるから。
「腕が落ちたのではないか? 反逆者」
「己の信念すら通せぬ戯けとは違う」
そして、迸る光。
手から煙の上がるアルフォースブイドラモン。
しかし、アルフォースブイドラモンが技を使ったのではない。
デュナスモンの技だ。
だが、意味はない。
さほどというか、全くダメージがない。
「離れたことを、後悔するがいい」
「反逆者が何を言おうと気にもとまらぬわ」
「ならば散れ、知っておろう私の強さ……」
神速。
しかし、剣が肉を裂くことはない。
騎士であることを棄てた彼は斬ろうとはしない。
ただのデジモンでしかない彼にデジモンを斬るつもりはない。
ただ……その信念、正義に反するなら牙を向き叩きのめす。
ただし、殺さずを貫く。
「どうした、拳だけで殺せると思ったか?」
「相変わらずの怪力バカか……」
互いにダメージはなし。
片方はその硬さ故に……
片方はその速さ故に……
筋力は互角。
違うのは能力の有無と技の威力。
しかし、技も本気でないと能力のために意味を成さない。
かといって本気の技には隙を見つける必要がある。
つまりは“根比べ”。
折れた方の負け。
「ドラゴンズロア!」
手のひらの水晶から迸る閃光。
十色の閃光が螺旋を描きながら迫る。
それを剣でもっていなし逆に迫る。
しかし拳ではダメージはない。
そこへ振り降ろされる拳。
それを上体を反らして紙一重で避けきり飛翔。
「馬鹿め、隙を見せたか」
「何…?」
デュナスモンの目が狂いだし光が包み始めた。
眩いの光に目を細めながらアルフォースブイドラモンは静かに腕を胸の前で交差させた。
「おのれ、貴様何者だ!?」
「名をスレイヤードラモンと言う、小生この世に在りし元の姿を探しておる」
「意味、不明」
黒と白。
爪と大剣。
勝が今までデュナスモンやロードナイトモンに攻めかかれなかった理由がこれだ。
絶対的に強い存在が目の前に立ちはだかっている。
自分は完全体、相手は究極体という次元ではない。
身体能力を見れば恐らく並みの究極体ではかなわない。
「小生、争いは好まぬ。お通し願いたい」
どうやら姿とやらはここにあるので確定している。
ここに封印されているのは七大魔王のはず。
ならばコイツの正体は、七大魔王?
余計に行かせるわけにはいかない。
しかし、勝は単に敵だから通さないだけ。
考えはなくただぶつかるだけ。
「イレイズクロー!!」
次元を切り裂く爪。
その一撃をも何でもなく止める。
大剣の先端で軽く……
決して手加減はしていない。
にもかかわらず楽々…?
「通してもらう」
喉元に切っ先を感じながら動けなかった。
これは単純な速さではない。
無駄のない速さだ。
何という完璧な動き。
風や水の流れにも似た清々しさ。
これが封印されたものの力の一端?
過ぎ行く足音に恐怖すら覚えながら膝を落としていた。
圧倒的な力量の差……
潰された。
あの瞬く間に……
たった数秒間。
熟練者に全くの初心者が挑んだようなもの。
高みから見下された。
足音は遺跡の奥へ消えた。
―――遺跡内―――
「四神龍の予言では今日、封印が解かれると出た。ならば我が半身を取り戻すべく参った」
暗い中に巨大な何かが存在している。
それは奥で禍々しい気を発している。
それともう一つ。
封印の前にうなだれる緑の小竜。
封印を護る存在だ。
そして、封印そのもの……
「タチサレ……」
「断る。小生、また戦う道を選んだのだ。簡単には引き下がれぬ」
「ソウカ……」
それ以降の会話はない。
代わりに緑の小竜を光が包む。
その光が消えた時。
緑の小竜はその姿を地竜へと変えた。
巨大な背中の腕が特徴的なそれ。
スレイヤードラモンは静かに大剣を構えた。
「いざ行こう。我が半身よ」
そして流れるような剣技。
その大剣――フラガラッハ――は地竜――グラウンドラモン――に巻き付いていた。
決着がついたも同然。
あとはフラガラッハを引くだけ。
それだけだった。
力の差は歴然。
さしたる支障はない。
しかし、本当は終わりではない。
単なる第1ラウンドの終了。
2ラウンド目のゴングが今鳴る。
地竜を禍々しい気が覆いフラガラッハを弾く。
「小生、待っていたぞ。その姿を」
「…………」
巨大な建設機器の集まりのような竜。
その名をブレイクドラモンという。
ゴングの代わりの地鳴りのような足音。
動きは速くない。
代わりにリーチに差がありすぎる。
つまり威力は遠心力で高められて……恐ろしい。
スレイヤードラモンはしかし平然としていた。
「肌を傷つけるとは……。何を考えているんですか?」
「俺は現実世界じゃもう歩くのすら叶わない未知の病原体に侵されててよ、血を流すと促進するんだ」
「バカですか? ……答になってませんね」
「但し、それが俺の身体能力みたいのを良くするみたいだ」
理由も原理も不明。
ただ一つ分かるのはその事実のみ。
細かいのは気にしない。
とにかく時間稼ぎだ。
「それだけですか……?」
「俺には元から一つ能力がある」
ロードナイトモンの脚が少し迫ってる。
話で時間稼ぎはそろそろ限界か……
しかしもう少し体力を温存したい。
やはり限界まで話を繋ぐべきだ。
体力は並みだからな。
こればかりは高まらない。
「能力? 人間如きに能力が?」
「絶対音感とかの事だよ。ちなみに俺は……」
また近づいてきた。
気づかないと思ってるのか?
俺の前じゃじりじり近づくのは無意味。
正確な距離が分かるから。
また、近づいてきた。
次は来る。
―――動いた。
後ろからの首への手刀。
俺は屈む。
「空間認識能力だよ」
反応さえよければ殆ど避けれる。
あとは時間を稼ぐだけ。
早く決着をつけてこいよ?
アルフォースブイドラモン。
「ブレス・オブ・ワイバーン!!」
光の中から狂った声で聞こえてきた。
それは紛れもなくデュナスモンの……
意思をなくし暴れる。
デジモンとしての本能の体現。
それがこの技ブレス・オブ・ワイバーン。
そして、腕を胸の前に交差させるアルフォースブイドラモンも技を使う。
「シャイニングVフォース!!」
光と光の衝突。
飛び散る粒子は何を意味しているのか……
先に気力のなくなった方の負け。
今はじわじわとデュナスモンが押している。
しかしじわじわと威力も落ちつつある。
デュナスモンとロードナイトモンのパートナーはただ傍観するだけ。
だが、衝撃はなく見ているだけなら余裕。
本当に厳しいのはこれからだろう。
「グワォォオオォォン!!」
そして上がる咆哮。
一気に押され始めるアルフォースブイドラモン。
しかしその表情は平然としたもの。
まるでまだ作戦の内かのように……
じりじりと確実に進む光の龍。
やがて距離わずか数メートル……。
光が弾ける。
吹き飛ぶデュナスモン。
何が起こった?
「私が少しずつ力をいれていたのに気づかず、同じように力を入れ続けた貴様の負けだ」
最後に顎にアッパーをくらわせ言葉を投げかける。
しかし息切れを堪えているのが額の汗から窺える。
デュナスモンほどではないが力をいれすぎたのだろう。
それとも体力不足か?
どちらにせよ今はまだ終わりではない。
時間もかけすぎた。
「翼、今いくぞ」
急いで飛んでいくその最中、空間をも揺さぶる地鳴りが響いた。
「さすがに半身、一筋縄ではゆかぬか」
元の姿の特徴を半々ずつに分けられただろうがそれぞれが違う特徴を継いだ。
互いにダメージは膨大。
もう長くはないだろう。
どちらが勝つか……
次のブレイクドラモンの一撃。
それを避けれればスレイヤードラモンは勝つだろう。
そして、ブレイクドラモンは首を振って頭突き。
横に広く回避は前後か上に限られる。
しかし遠心力により高められたそれを避けるのは今のスレイヤードラモンには不可能。
ならば―――
「天龍斬刃!」
上から大剣を振り下ろし飛び上がる。
攻撃は凌いだ。
リーチが長い分隙も多い。
今のこの自然落下の時間がもどかしい。
次の攻撃をどちらが先に出すか……
―――ブレイクドラモンの首がまた迫ってきた。
これもまた……
「ハァッハァッ……」
汗でシャツが貼りつく。
気持ち悪い。
息も厳しくなってきたな。
万事休すか…?
こんな事なら現実世界で体鍛えとけば良かった。
……そういや体動かせなかったんだったな。
いかんいかん、要らん事を考えてる場合じゃない。
「鈍いですよ! スパイラル―――」
突然の地震。
地に脚をつけていた者はその衝撃にバランスを崩す。
……この衝撃は尋常ならざる事態だ。
まさか魔王の復活?
でも誰がそんな事を?
デュナスモンでもロードナイトモンでもない。
ん? デュナスモンの姿が空から消えてる……
まさかアルフォースブイドラモンが?
いや、まさかそんな筈はない。
今まで一度だって負けたことなんて……
「スパイラルマスカレード!」
しまった!
全方位囲まれた……
避けるのは無理。
俺の命運も尽きたか……
目を閉じた。
何だかもう見ても意味ないな。
何か温かい物が体に触れてる。
血かな?
どうやら神経も狂ったらしい。
痛みが感じられね。
「間一髪……という所か……」
寸での所で首は止まった。
フラガラッハはブレイクドラモンの胸部に刺さっている……
最後の瞬間に投げつけたそれがどうやら関節の間に挟まって止めたらしい。
運が良かった……
スレイヤードラモンは落下の衝撃に襲われながら確かに生きていた。
あとは再び体を一にする。
……方法が分からない。
成るようになる。
そう思っていたがそうでもないようだ。
……ブレイクドラモンの体が崩れていく。
早くしなければ手遅れになる。
白の筈の体が赤に染まっている。
血を流しすぎたか……
「無駄死にと、なってしまうか?」
封印も解かれかけ魔王が暴れ出したら死ぬほかに道はないだろう。
ならば今動かずいつ動く……
倦怠感に襲われながら立ち上がる。
一歩、また一歩と歩み寄る。
上から瓦礫が降り始める。
崩壊が始まった。
「翼、無事か?」
呟くように言われたその言葉……
その声は間違いなくアルフォースブイドラモンのもの。
目を開けたその先に見たくないものが映る。
右胸を貫かれたアルフォースブイドラモン。
血が間断なく滴り落ちる。
ロードナイトモンのリボンは1本だけ残され他は全て切り落とされている。
まさか、俺を庇うためにバリアを使わなかった…?
「お前が、大丈夫かよ……」
「それは良かった」
良いわけあるか。
誰も傷ついてほしくなんてない。
誰かを犠牲にした未来になんて俺は進みたくない。
全員で手を取り合って輪をつくれる。
そんな未来なら良い。
いつも思ってた。
叶わないのか?
その思いが高まった時、奴は出て来た。
血のように赤い羽。黒い衣装。邪悪な杖。金色に光る禍々しい仮面。長い白髪に白い髭。
根源的な恐怖を与える。
あれこそが魔王。
そしてその下に見えた白の竜人と緑の建設機器。
直感的に攻撃されたらまずいと思った。
気づけば投げてたあのペンダント。
一瞬、水晶体の光が3つに増えてるように見えた。
そしてペンダントから溢れた光が視界を、荒野を覆った。
―――やっぱり誰も死ななければ良い。
アトガキ――
色々と滅茶苦茶な設定が発覚ですね。
まぁ、無理矢理な設定がありますので、
そこは流しちゃってください。
文章能力低い……
「そんなナイフ如きで我が身に傷をつけられるものか」
「誰がお前を切るつったかな?」
地面に血が飛び散る。
組み合いが続く中アルフォースブイドラモンはロードナイトモンの来ないのを気にしていた。
最も危惧しているのは翼の安否。
そして、アレの進行。
しかし、今は向かえない。
この怪力バカの相手は疲れるから。
「腕が落ちたのではないか? 反逆者」
「己の信念すら通せぬ戯けとは違う」
そして、迸る光。
手から煙の上がるアルフォースブイドラモン。
しかし、アルフォースブイドラモンが技を使ったのではない。
デュナスモンの技だ。
だが、意味はない。
さほどというか、全くダメージがない。
「離れたことを、後悔するがいい」
「反逆者が何を言おうと気にもとまらぬわ」
「ならば散れ、知っておろう私の強さ……」
神速。
しかし、剣が肉を裂くことはない。
騎士であることを棄てた彼は斬ろうとはしない。
ただのデジモンでしかない彼にデジモンを斬るつもりはない。
ただ……その信念、正義に反するなら牙を向き叩きのめす。
ただし、殺さずを貫く。
「どうした、拳だけで殺せると思ったか?」
「相変わらずの怪力バカか……」
互いにダメージはなし。
片方はその硬さ故に……
片方はその速さ故に……
筋力は互角。
違うのは能力の有無と技の威力。
しかし、技も本気でないと能力のために意味を成さない。
かといって本気の技には隙を見つける必要がある。
つまりは“根比べ”。
折れた方の負け。
「ドラゴンズロア!」
手のひらの水晶から迸る閃光。
十色の閃光が螺旋を描きながら迫る。
それを剣でもっていなし逆に迫る。
しかし拳ではダメージはない。
そこへ振り降ろされる拳。
それを上体を反らして紙一重で避けきり飛翔。
「馬鹿め、隙を見せたか」
「何…?」
デュナスモンの目が狂いだし光が包み始めた。
眩いの光に目を細めながらアルフォースブイドラモンは静かに腕を胸の前で交差させた。
「おのれ、貴様何者だ!?」
「名をスレイヤードラモンと言う、小生この世に在りし元の姿を探しておる」
「意味、不明」
黒と白。
爪と大剣。
勝が今までデュナスモンやロードナイトモンに攻めかかれなかった理由がこれだ。
絶対的に強い存在が目の前に立ちはだかっている。
自分は完全体、相手は究極体という次元ではない。
身体能力を見れば恐らく並みの究極体ではかなわない。
「小生、争いは好まぬ。お通し願いたい」
どうやら姿とやらはここにあるので確定している。
ここに封印されているのは七大魔王のはず。
ならばコイツの正体は、七大魔王?
余計に行かせるわけにはいかない。
しかし、勝は単に敵だから通さないだけ。
考えはなくただぶつかるだけ。
「イレイズクロー!!」
次元を切り裂く爪。
その一撃をも何でもなく止める。
大剣の先端で軽く……
決して手加減はしていない。
にもかかわらず楽々…?
「通してもらう」
喉元に切っ先を感じながら動けなかった。
これは単純な速さではない。
無駄のない速さだ。
何という完璧な動き。
風や水の流れにも似た清々しさ。
これが封印されたものの力の一端?
過ぎ行く足音に恐怖すら覚えながら膝を落としていた。
圧倒的な力量の差……
潰された。
あの瞬く間に……
たった数秒間。
熟練者に全くの初心者が挑んだようなもの。
高みから見下された。
足音は遺跡の奥へ消えた。
―――遺跡内―――
「四神龍の予言では今日、封印が解かれると出た。ならば我が半身を取り戻すべく参った」
暗い中に巨大な何かが存在している。
それは奥で禍々しい気を発している。
それともう一つ。
封印の前にうなだれる緑の小竜。
封印を護る存在だ。
そして、封印そのもの……
「タチサレ……」
「断る。小生、また戦う道を選んだのだ。簡単には引き下がれぬ」
「ソウカ……」
それ以降の会話はない。
代わりに緑の小竜を光が包む。
その光が消えた時。
緑の小竜はその姿を地竜へと変えた。
巨大な背中の腕が特徴的なそれ。
スレイヤードラモンは静かに大剣を構えた。
「いざ行こう。我が半身よ」
そして流れるような剣技。
その大剣――フラガラッハ――は地竜――グラウンドラモン――に巻き付いていた。
決着がついたも同然。
あとはフラガラッハを引くだけ。
それだけだった。
力の差は歴然。
さしたる支障はない。
しかし、本当は終わりではない。
単なる第1ラウンドの終了。
2ラウンド目のゴングが今鳴る。
地竜を禍々しい気が覆いフラガラッハを弾く。
「小生、待っていたぞ。その姿を」
「…………」
巨大な建設機器の集まりのような竜。
その名をブレイクドラモンという。
ゴングの代わりの地鳴りのような足音。
動きは速くない。
代わりにリーチに差がありすぎる。
つまり威力は遠心力で高められて……恐ろしい。
スレイヤードラモンはしかし平然としていた。
「肌を傷つけるとは……。何を考えているんですか?」
「俺は現実世界じゃもう歩くのすら叶わない未知の病原体に侵されててよ、血を流すと促進するんだ」
「バカですか? ……答になってませんね」
「但し、それが俺の身体能力みたいのを良くするみたいだ」
理由も原理も不明。
ただ一つ分かるのはその事実のみ。
細かいのは気にしない。
とにかく時間稼ぎだ。
「それだけですか……?」
「俺には元から一つ能力がある」
ロードナイトモンの脚が少し迫ってる。
話で時間稼ぎはそろそろ限界か……
しかしもう少し体力を温存したい。
やはり限界まで話を繋ぐべきだ。
体力は並みだからな。
こればかりは高まらない。
「能力? 人間如きに能力が?」
「絶対音感とかの事だよ。ちなみに俺は……」
また近づいてきた。
気づかないと思ってるのか?
俺の前じゃじりじり近づくのは無意味。
正確な距離が分かるから。
また、近づいてきた。
次は来る。
―――動いた。
後ろからの首への手刀。
俺は屈む。
「空間認識能力だよ」
反応さえよければ殆ど避けれる。
あとは時間を稼ぐだけ。
早く決着をつけてこいよ?
アルフォースブイドラモン。
「ブレス・オブ・ワイバーン!!」
光の中から狂った声で聞こえてきた。
それは紛れもなくデュナスモンの……
意思をなくし暴れる。
デジモンとしての本能の体現。
それがこの技ブレス・オブ・ワイバーン。
そして、腕を胸の前に交差させるアルフォースブイドラモンも技を使う。
「シャイニングVフォース!!」
光と光の衝突。
飛び散る粒子は何を意味しているのか……
先に気力のなくなった方の負け。
今はじわじわとデュナスモンが押している。
しかしじわじわと威力も落ちつつある。
デュナスモンとロードナイトモンのパートナーはただ傍観するだけ。
だが、衝撃はなく見ているだけなら余裕。
本当に厳しいのはこれからだろう。
「グワォォオオォォン!!」
そして上がる咆哮。
一気に押され始めるアルフォースブイドラモン。
しかしその表情は平然としたもの。
まるでまだ作戦の内かのように……
じりじりと確実に進む光の龍。
やがて距離わずか数メートル……。
光が弾ける。
吹き飛ぶデュナスモン。
何が起こった?
「私が少しずつ力をいれていたのに気づかず、同じように力を入れ続けた貴様の負けだ」
最後に顎にアッパーをくらわせ言葉を投げかける。
しかし息切れを堪えているのが額の汗から窺える。
デュナスモンほどではないが力をいれすぎたのだろう。
それとも体力不足か?
どちらにせよ今はまだ終わりではない。
時間もかけすぎた。
「翼、今いくぞ」
急いで飛んでいくその最中、空間をも揺さぶる地鳴りが響いた。
「さすがに半身、一筋縄ではゆかぬか」
元の姿の特徴を半々ずつに分けられただろうがそれぞれが違う特徴を継いだ。
互いにダメージは膨大。
もう長くはないだろう。
どちらが勝つか……
次のブレイクドラモンの一撃。
それを避けれればスレイヤードラモンは勝つだろう。
そして、ブレイクドラモンは首を振って頭突き。
横に広く回避は前後か上に限られる。
しかし遠心力により高められたそれを避けるのは今のスレイヤードラモンには不可能。
ならば―――
「天龍斬刃!」
上から大剣を振り下ろし飛び上がる。
攻撃は凌いだ。
リーチが長い分隙も多い。
今のこの自然落下の時間がもどかしい。
次の攻撃をどちらが先に出すか……
―――ブレイクドラモンの首がまた迫ってきた。
これもまた……
「ハァッハァッ……」
汗でシャツが貼りつく。
気持ち悪い。
息も厳しくなってきたな。
万事休すか…?
こんな事なら現実世界で体鍛えとけば良かった。
……そういや体動かせなかったんだったな。
いかんいかん、要らん事を考えてる場合じゃない。
「鈍いですよ! スパイラル―――」
突然の地震。
地に脚をつけていた者はその衝撃にバランスを崩す。
……この衝撃は尋常ならざる事態だ。
まさか魔王の復活?
でも誰がそんな事を?
デュナスモンでもロードナイトモンでもない。
ん? デュナスモンの姿が空から消えてる……
まさかアルフォースブイドラモンが?
いや、まさかそんな筈はない。
今まで一度だって負けたことなんて……
「スパイラルマスカレード!」
しまった!
全方位囲まれた……
避けるのは無理。
俺の命運も尽きたか……
目を閉じた。
何だかもう見ても意味ないな。
何か温かい物が体に触れてる。
血かな?
どうやら神経も狂ったらしい。
痛みが感じられね。
「間一髪……という所か……」
寸での所で首は止まった。
フラガラッハはブレイクドラモンの胸部に刺さっている……
最後の瞬間に投げつけたそれがどうやら関節の間に挟まって止めたらしい。
運が良かった……
スレイヤードラモンは落下の衝撃に襲われながら確かに生きていた。
あとは再び体を一にする。
……方法が分からない。
成るようになる。
そう思っていたがそうでもないようだ。
……ブレイクドラモンの体が崩れていく。
早くしなければ手遅れになる。
白の筈の体が赤に染まっている。
血を流しすぎたか……
「無駄死にと、なってしまうか?」
封印も解かれかけ魔王が暴れ出したら死ぬほかに道はないだろう。
ならば今動かずいつ動く……
倦怠感に襲われながら立ち上がる。
一歩、また一歩と歩み寄る。
上から瓦礫が降り始める。
崩壊が始まった。
「翼、無事か?」
呟くように言われたその言葉……
その声は間違いなくアルフォースブイドラモンのもの。
目を開けたその先に見たくないものが映る。
右胸を貫かれたアルフォースブイドラモン。
血が間断なく滴り落ちる。
ロードナイトモンのリボンは1本だけ残され他は全て切り落とされている。
まさか、俺を庇うためにバリアを使わなかった…?
「お前が、大丈夫かよ……」
「それは良かった」
良いわけあるか。
誰も傷ついてほしくなんてない。
誰かを犠牲にした未来になんて俺は進みたくない。
全員で手を取り合って輪をつくれる。
そんな未来なら良い。
いつも思ってた。
叶わないのか?
その思いが高まった時、奴は出て来た。
血のように赤い羽。黒い衣装。邪悪な杖。金色に光る禍々しい仮面。長い白髪に白い髭。
根源的な恐怖を与える。
あれこそが魔王。
そしてその下に見えた白の竜人と緑の建設機器。
直感的に攻撃されたらまずいと思った。
気づけば投げてたあのペンダント。
一瞬、水晶体の光が3つに増えてるように見えた。
そしてペンダントから溢れた光が視界を、荒野を覆った。
―――やっぱり誰も死ななければ良い。
アトガキ――
色々と滅茶苦茶な設定が発覚ですね。
まぁ、無理矢理な設定がありますので、
そこは流しちゃってください。
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プロフィール
HN:
時流
年齢:
32
性別:
男性
誕生日:
1992/12/07
職業:
学生
趣味:
小説を書く
自己紹介:
時流です。
突然、古臭い言葉遣いになったり、暴走します。
でも、最低限のマナーを守るようには勤めてます。
それに小説&絵をかきます。
どちらも下手ですが、頑張ってHPにupします。
よければ見てやってください。
突然、古臭い言葉遣いになったり、暴走します。
でも、最低限のマナーを守るようには勤めてます。
それに小説&絵をかきます。
どちらも下手ですが、頑張ってHPにupします。
よければ見てやってください。
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