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日々の日常的なことから、アニメなどの感想を取扱おうかな、と考えています。
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むなしいけど長い


8th small:意味―existence―

左右から歩み寄る影、計4つ。
その内2つは人間。
それぞれの後ろに控えるのはピエロと木製人形……

木製人形はピノッキモンだ。
知ってる。
けど、ピエロは知らん。
ピエモンとかそんな名前か?
金属の龍はメタルドラモンとかそんなん?

「ン~表情があるのは人間一人ですか、このピエモン、表情というのが好きなのですがねぇ」
「アァ~! お前あの時の人間じゃないかぁ~!」
「メタルシードラモン、ピノッキモンってウザくない?」
「月(ルナ)、僕に暴言吐くなら殺すよ?」
「殺す前に海に還る事になる」
コイツ等、仲悪い?
けど、ここに集まったということは理由がある。
ランダムに移動していて偶然ここで会うなんて滅多な確立の筈がない。
あの怪物が退却した直後というのも怪しい。

それに、何故デュークモンが来たのかも気になる所だ。
よく見れば鎧が所々凹んでいるし。

「全く、暴食の地で既に決着はつけたろうに」
「ン~? アナタが勝手に逃げただけではないですか」
「もっとも、本気ならば貴様等は死んでいたのだが」
無視多いな、デュークモン。
そして、ピエモンは話す前に“ン~”と言う。
メタルシードラモンは“海に還る”と入れる。
ピノッキモンは……

てか、俺の名前予想ピエモン当たっちゃったよ?
メタルシードラモンは少し外したけど。

ってピエモンとメタルシードラモン?
ってことは人間の名前は中瀬 月と結城 一樹か。

「とりあえず、3対2で考えて良い?」
「数に入れられたくはないがな」
「3対3にしてもえぇけど?」
…………。
気づかなかった。
けど、コイツが連れてるのってどうも完全体以上には見えない。
寧ろ、成長期か?
この青い小竜は。
戦力にならないんじゃ……

「何やコラ、ブイモンはそら成長期やけどな進化すっとエラい事になるで?」
目なんかから俺の心境を読んだ?
いや、それにしては正確すぎる。
まさか、エス―――
いや、科学的にはナンセンスだろ。
俺的な結論は目から何かを読み取った。
そして、今言ったのは過去の経験に基づいた内容か?

「難しく考えんでもえぇやろ。今はそないな場合とちゃうやろし」
「では、協力を頼むぞ。ブイモン、いや、マグナモンと言う方が良いか?」
「アハ、やっぱ気づいてた~? そだよ、オイラはマグナモン、こっちはパートナーの音芽だよ~」
音芽?
てことはこの短髪でやんちゃそうな奴は女?

……それよりも、音芽?
その名前は、そうだ。
秋谷から聞いた名前の中にあった。
でも、パートナーはエテモンとかいう奴の筈。

「聞くけど」
「うちは女やで?」
「名字は猿瀬?」
「何でうちの名字を」
やっぱりそうか。
けど、時間はもうない。
後ろからの殺気が限界だ。

…………。
やっぱり動いた。

「左側から来る、デュークモン!」
「やっと動いたのか、遅すぎて欠伸がでる」
盾で現れた剣を弾き槍を構えての突進。
けど、そこまで速くないからメタルシードラモン以外には避けられるかな。
けど、あの剣いったいどういう仕組みだ?

いや、違った。
全員に避けられた。
メタルシードラモン、意外と速いな。

「エグザモン、この角度で撃て」
「心得た」
また手で槍の向きを合わせて撃たせる。
狙いはピノッキモン。

飛ぶ能力がないからな。
跳んだら避ける手段はない。

けど、あのハンマーで何とかするかな。
一応、究極体だし。

てか、今のところ見てきた人間って何もしねえな。
いや、寧ろ出来ないのか?

「クリーンアップ!」
やっぱりハンマーで叩き落としにきた。
けど、デュークモンを攻めにいく事はなくなるな。
何せ性格がアレだからな。
1対1を言い出すだろうな。

お子ちゃまだからな。
パートナーが止めるか?

「くそ~お前、また僕の邪魔するのか!? 少し外れろ!」
やっぱりな。
これは良い流れかも知れない。
1対1なら負けることはない。

まぁ、誘い出されてるとしたらそれは問題だけどな。
けど、そん時はそん時だ。
対応してやる。

「音芽、悪いな。敵さんのご指名なんでね」
「えぇけど、気いつけとき。仮にも究極体やさかいな」
「そっちもデュークモンの特性見てやりな。デカい隙が出来っけど凄いの持ってるから」
これで伝われば良いけどな。
まぁ、伝わんなくてもうまくやるだろ。
黄金の鎧を纏った騎士とな。

マグナモン、っていうんだっけ?
見たところ鎧が関節の動きを邪魔することはない。
速さは普通だろう。
けど、鎧の厚さが凄いな。
もしかしたら遅いかもしれないけど防御力だけは高いはず。

何とかするだろ。

とにかく、ピノッキモンと1対1だ。




「ウッドクロス!」
「狙うなら交差点」
相変わらず脆いブーメランだな。
もう壊れちまった。
これは楽勝か?

にしても本当に何もしないな。
たしか烈悪 氷童って言ったか?
何か簡単過ぎて納得いかないな。

何だ、この違和感。
…………。
分からねえ。

「エグザモン、その右手は槍だよな?」
「その通りだ。普通ならば零距離で攻める」
「敵の力が未知数の場合は離れてた、そして今は俺が補正してるから遠距離にも対応できる?」
「その通りだ」
どうりであの命中率の低さ。
熟練度が低かったのか。
けど、今は俺も手を出し続ける訳にもいきそうもない。
今分かったんだ。
違和感の正体。
それは氷童の目だ。

ずっと俺を見てる。
何だ? 俺に何がある?

今、笑みを浮かべた……

「ピノッキ、木を薙ぎ倒せ」
「やっと動くの~? 遅いんだよいっつもいっつもさぁ!?」
どうやら本気を出すらしい。
それにしてもさっき一瞬見えた笑み。
何て冷たい笑みだったんだ?
コイツ絶対何かある。
それは何だ?
さすがに分かるはずがない。
今は木を倒した意味を理解して、対応しよう。

……分からない。

「ブリットハンマー!」
目の前に迫る火薬入りハンマー。
まさか、さっきの木を倒したのは……
ただ気を引くためだけ?
裏をかかれた?
それじゃぁ、俺はただの足手まとい……

「アヴァロンズゲート」
同じく目の前に突き出た槍が空を突く。
ピノッキモンがそんな反射神経を持ってる筈はない。
恐らく前もって考えていた可能性。
多分、あの氷童って奴だ。
ピノッキモンみたいな餓鬼な性格した奴に考えつくはずない。
十中八九間違いない。

「翼、どうしたというのだ? 今のがかわせぬ翼ではなかろう」
「悪い。エグザモン、自分の戦い方でやってくれない? 俺の作戦は多分読まれるから」
「そうか、では小生少々騎士としての戦いを致そう」
進むその一歩はいつも以上に頼もしい。
そして、改めて大きな背中だ。
見えない大きさがそこにある。

俺は小さいな。
身長ではなく心が。
アルフォースブイドラモンといた時は多少の甘えがあったのかもしれない。
それはきっとアルフォースブイドラモンが強すぎたから。

ならば、俺はどうすればいいんだ……?

「ブリットハンマー!!」
その時聞こえた爆発音。
まさか、エグザモンが!?
バカな、ピノッキモンはそんな強くないはずだ。
しかし、現にエグザモンは倒れている。

どうして……?
氷童がピノッキモンのすぐ横にいる?
そんな、まさか、ピノッキモンの前に出て油断を誘った?
その隙にピノッキモンが攻めたのか?

まともな神経じゃない。
元から止まると分からない限りそんな行動できっこない。
仮に分かっても実行する勇気が?
考えられない。
無謀だ。

死ぬのが、怖くないのか?

「お前も分かるんじゃないのか? 最も親しい者に殺される恐怖」
「お前は、親に殺されかけたのか?」
「“は”じゃなくて“も”だろ? お前、俺と同じにおいがする」
親に殺されかける恐怖?
俺はそんな記憶持ってない。

…………。
いや、俺は多分理解してる。
理解しながらしようとしてない。
心当たりはあるはず。
だけど、それすら否定している。

「死を恐れぬとは、小生些か驚いた」
立ち上がるエグザモン。
どうやらギリギリ翼で防御したらしい。
しかし、爆発によってどこかを痛めている可能性もある。
遠距離からの攻撃が望ましいか。
しかし、あの命中率じゃ……
……俺が命中率を補うんじゃないか。
けど、俺には戦略的な問題がある。

……読まれない作戦を考えればいい?
簡単な話じゃ……。
いや、俺の作戦にはきっと何か欠点がある。
それは何だ?
分からない。

「エグザモンとにかく距離をとるんだ。ソイツは遠距離攻撃をもう持ってない」
「ならば撃つしかないのだな」
飛翔するエグザモン。
見えた脚から血が出ている。
やはり、怪我があったのか。

ともかく、俺の近くにきたエグザモン。
他に傷はない。
翼は相当丈夫なようだ。
とはいえ反応仕切れなかったか。

「さすがに予想外の行動をとられてしまった」
「俺もさっきはフェイントいれられて戸惑った」
傍観しているだけから話すという変化があったから何か作戦かと思った。
冷静に分析するならそれだけのこと。
意味のない行動というのも要因の一つかもしれない。
とにかく、俺は木を倒すという行動にはめられた。

それに対してエグザモンは人間が盾に出てきたために攻撃を躊躇した。
完全に予想外の状況に対応したために動きが鈍くなった。
というのが俺の予想。
あながち外れでもないだろう。

ならば、こちらはどうすればいいんだ?

「実は簡単な事ほど分かりにくいものはないのかもしれぬな」
「無意識で理解してる事はまぁ……」
簡単な事か……
敵が変化球できてるのに直球で勝負する事ない。
そういうことか。
フェイントやられたらやり返せってか。
適当に攻めて、適当に流して、適当に倒す。
それだけの事か。

ふっきれた。

「エグザモン、飛ぶぞ」
「分かった」
飛翔。
敵の武器は届かない。
それだけで意味はある。
ダメだ。
深く考えんな、俺。

「適当にもう撃ち続けちゃっていい」
「当てなくて良いのだな?」
下から見れば弾の雨。
中にウィルスがあると知ったら死に物狂いだっただろうな。
けど、今は適当すぎるし、距離もある。
エグザモンの妙に低い命中率で当たるはずない。

……そういえばムゲンドラモン戦の時、よくレーザー当たったな。
デカかったからかな?
今更だけど。

「土埃凄いな」
「考えなしだったのか?」
とにかく、下降。
勝負を決めるなら一瞬。
戦略なんて考えるか。
必要ない。
今の敵には邪魔なだけだ。
行き当たりばったりなんてのは嫌だけどな。

「アヴァロンズゲート!」
目の前から響く声は確かにピノッキモンを仕留めたもの。
槍は標的をしとめたらしい。
正確には槍が刺さってから弾が、だが。
まぁ、飛び散ったものが少なからず……
断末魔が聞こえなかったのが幸いか?
しかし、視界が悪すぎる。

「貴......よ...な憤...の波ど......持...者を......ていた」
……!?
何だこの声。
位置的にさっき氷童がいた辺り?
でも、氷童の声じゃない。
てか、声だけで何て重圧だよ。
何か、バルバモンに似た重圧だ。
けど、でかさがあの時とは桁違い。


土埃が晴れた時、氷童はどこかに消えていた。
それと同時に重圧も消えた。


何だったんだ……?




――アトガキ――

え~と、何か最後よく分からない展開。
いったいどうなったんですか(ォィ

まぁ、作りが適当なのは私の頭の仕様ということで。
どうでもいいけど無理矢理短くまとめようとすると適当になってしまいますよ。
自分の事ですが……

文字数半角で10000は厳しい(泣)
とにかく、矛盾だけはどうにか潰さねば。

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プロフィール
HN:
時流
年齢:
32
性別:
男性
誕生日:
1992/12/07
職業:
学生
趣味:
小説を書く
自己紹介:
時流です。
突然、古臭い言葉遣いになったり、暴走します。
でも、最低限のマナーを守るようには勤めてます。
それに小説&絵をかきます。
どちらも下手ですが、頑張ってHPにupします。
よければ見てやってください。
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