日々の日常的なことから、アニメなどの感想を取扱おうかな、と考えています。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
長かったんで
10th again:再び―return―
夜も、更けてきた。
俺、どうなるのかな……?
とにかく、七大魔王を倒す。
それ以外は?
分からないな。
余命1年、オマケに7月22日って……
俺の誕生日じゃねえか。
俺は何歳になって死ぬんだ?
今が実際は14歳だから、15か。
「何となく死ぬんだろうな、俺」
エグザモンは寝てる。
一人でいるのと同じだ。
けど、エグザモンって立ったまま翼で体を覆って寝るんだな。
まるで卵みたいだな。
けど、起きてる時より少し大きいような……
いや、俺がそう見えるんだから間違いはないだろう。
ってことは大きさは変わる?
まぁ、それはさておいて。
少し夜風にでも当たってくるかな。
アルフォースブイドラモンにはあまり当たると風邪引くぞって言われたっけな。
夜の森というのは想像以上に暗い。
黒い奴ならデカくても見つけるのは不可能だな。
まぁ、デュークモンみたいな色なら嫌でも目立つ。
「よぉ、怪我は大丈夫なのかよ」
「古代種のような回復速度でなくとも時間があれば治る」
古代種?
何だ、それ?
聞いてみるか……
もっとも、デュークモンの場合はまだダメだ。
デュークモンは話は無理矢理続ける性格だから。
「もっとも、古代種の回復力には理由もあり、弱点でもあるが」
「それってどういう事だよ」
「古代種とはオーバーライトの能力が並ではない。もっとも、そのオーバーライトというのは激しすぎれば体に負担を与え、命に関わる」
「オーバーライト?」
珍しく引っ張らなかったので間髪入れず聞いてみた。
意外だと言われたような気がしたが気にしない。
「オーバーライトとはデータの書き換え、回復力とは怪我をしたデータを正常に書き換える事。もっとも、今知られている古代種二体と行動を共にしながら知らないとは思わなかったが」
それって、アルフォースブイドラモンとエグザモン?
けど、そんな話聞いたことなかった。
……それより、命に関わる?
それってどういう……
いや、そのままの意味だろう。
やりすぎれば死ぬ。
そういう事だろう。
ってことは大怪我したら死ぬ危険が?
あの時、ロードナイトモンの攻撃から俺を庇った時、死にそうだったのか?
「ディメンジョンシザー」
後ろから?
見れば何やらデカいハサミが……
徐々に近づいてくるそれの上に人がいる。
ハサミ……いや、これは顎か。
クワガタの顎。
クワガーモンみたいな……
いや、クワガーモンじゃない多分グラン“クワガーモン”。
狩森 雄矢が来たって事だろう。
敵は残り二人。
その片方が来た。
「君が邪魔しちょる奴きゃ?」
「ヘラクルカブテリモンを連れて来い、お前に興味はない。翼」
ん? 俺の名前を知ってる?
敵に名乗った覚えないんだけど……
それにヘラクルカブテリモンって……
グラン“クワガーモン”。
あぁ、あの時のクワガーモンが進化……
だけど、連れて来いって旧友が言う事じゃないよな……?
殺気でまくりだし。
「しかし、翼、お前が邪魔するのなら今のパートナーごとお前を殺す」
パートナー?
エグザモンの事をグランクワガーモンは知らないはず。
だったら、アルフォースブイドラモンの事か?
けど、“今の”って言ってるから変わってる事は知ってる?
いったい、誰の事を……
今いるのはデュークモン。
なるほど、勘違いか。
かといって、教えても面倒なだけだし。
デュークモンが言うのを待とう。
「悪いが面倒な奴の相手はするつもりは毛頭ない」
「ならばヘラクルカブテリモンを呼ぶのだな」
顎のハサミに黒い力が溜まり始める。
何か、まずいな、アレは。
絶対危険。
木が騒ぎだしてるし。
これは……引っ張られてる?
ってことは重力だ。
「ゾーンブラックホール」
飲まれたらまずい。
アレは小型のブラックホール。
飲まれたら潰されちまう。
空中に浮いたらその瞬間に死ぬ。
けど、踏ん張れなきゃやっぱり死ぬ。
四つん這いで何とか耐えてんのにデュークモンは直立でよく耐えられるな。
ってな事考えてる場合じゃかなくて。
俺ってどうも緊張感を保てないな。
ってそんな場合でもなくて。
! 上から何かが狙ってる……?
黒くてよく分からないけど、狙いはデュークモンか?
「デュークモン、上から何か狙ってるぞ!」
「デスアロー」
赤い光が矢の如く降り注ぐ。
質量はそれほどでもなく、
数もそれほどではない。
しかし、着弾と同時に爆発或いは衝撃をうんだら?
この超重力に引っ張られてる状況で……
「ハイメガブラスター」
しかし、着弾することはなかった。
12発の矢は4発の雷球に消された。
3:1……いやそれ以上の威力か。
何はともあれ彼も夜行性で助かった。
いや、それともうるさくて起きた?
どちらにせよ助かった。
重力も消えたし。
「ヘラクルカブテリモン。我が盟友にして、我がライバルよ」
「久しぶり、ヘラクルカブテリモン」
「グランクワガーモンも翼も久方ぶりじゃのう」
笑いながらそういう金色の三本角のカブトムシ。
凄い余裕だ。
けど、これから一対一に持っていくんだろうな。
グランクワガーモンが。
そうなったら上の黒い奴の相手は……
デュークモンやってくれるかな?
「ヘラクルカブテリモン、場所をはずしてもらおうか」
「何ぞ大事な話でもあるのかいのぅ」
やはり、余裕。
ピノッキモンにクワガーモンを人質にされた時とは比べものにならない。
あの時と同じヘラクルカブテリモンの筈なのに別人だな。
やはり森の守護神。
強さは並みはずれているのか?
とか考えてるうちにもう遠くに……
速いなぁ~
「デスモン、黒の体で来たか」
「久しぶりだな、真紅の騎士。今度はあの時とは違うぞ」
へ? 人間の方が話してる?
ってか、デスモンって事は乙 一。
たった二画で名字と名前が書き終わる。
テストの時にタイムロスが少ない奴。
なんでソイツがデスモンのセリフを……
「もっとも、黒くなったとて貴様の罪は消えぬ」
そして、相手の言葉無視のデュークモンは相変わらず。
しかし、デスモンの罪?
いったい何をしたんだ?
いないデュークモンのパートナーに関係あるのか?
ただ単に捜してないだけだと思ってたけど。
「鷹華を攫い、ヤタガラモンをも瀕死に追いやった罪、その身で償うが良い」
「弱い奴が悪い」
「もっとも、貴様が消えようと許さぬ」
あれでデュークモンは大分ひどいな。
無視するわ、許さぬわ。
けど、デスモンが許せないのは納得。
横暴だ。
そして、デュークモンがデスモンに突進する。
それを間に割り入る一。
「槍を右に少しずらせばデスモンに直撃だな」
実際にデュークモンも分かっていたのかずらすとデスモンは避けるが、腕に掠った。
やっぱり体がデカいと盾の意味はないな。
そんでもって一は操られてる。
デスモンもひどい性格だ。
デュークモンより質悪い。
「反応は相変わらずか」
「翼、お前はそこから正確な位置関係が読めるのか?」
素で無視しちゃったよ……
なんかもう会話成り立たすの難しい。
とりあえず、頷いとけばいいや。
疲れた。
こんな下らない事で深い悩みだと思ってたの忘れてるし、もういいや。
悩みなんてわすれよう。
「もっとも、そんな事が分かったからとて人間には役に立つまいか」
「確かにそうだな。俺には不要なものだな」
言ってみればそうだ。
来年じゃまだ15。
働けないし。
ま、俺の夢は建設業じゃないし。
まして、距離を測る必要もない……と思う。
「それより、また矢みたいなの来るぞ」
「紙一重で避けたい」
これまた突然の申し出だな。
けど、前と同じ使い方なんだ。
問題はない。
角度とかは撃つ間際。
反応の速さがあればいける距離。
「もっとも、指示を貰うだけで他に何をするわけではない」
「言ってる間に右に一歩、上体左に捻って右に傾いたら一歩前。そこから左斜め前に二歩、思いっきり屈んでジャンプ」
言うとほぼ同時に正確に行動してる。
聖騎士ってこんな反応良いのか?
しかも、動きも滑らかだし。
まるで、踊ってるみたいだな。
とにかく、全部紙一重。
矢とデュークモンの距離は1㎜程度。
「なるほど、確かに正確、それに素早い判断だ」
「バックを取られたか……」
「盾を前に押し出せ」
「もっとも、貴様の敗因は変わらぬ」
話聞いてない……
まずい。
あの台詞を聞いてたんだ……
デスモンの台詞。
完全に隙突いてると思ってる。
けど、手だけ後ろに向けるなんて水道……じゃなかった赤子の手を捻るより簡単だ。
「デュークモン、落ち着けってんだよ!!」
走り出すが距離70.96m?
ありすぎだろ!
絶対間に合わねえ。
槍が迫る。
けど、矢の方が確実に速い。
何とか……いや、発射される。
脚が、速ければ……
一瞬、時が止まる感覚に襲われながら眺めていた。
いや、実際に止まってる?
まさか、そんな筈ない。
俺の脚だってまだ動いてる。
間に合った!?
どういう事だ?
デスモンの動きが止まってる?
いや、デュークモンも?
「無事か? 翼」
「え? その声……アルフォースブイドラモン……なのか?」
いや、聞き間違える筈はない。
あんなに一緒にいたんだ。
だけど、いるはずはない。
いても声をかけるはずない。
けど、後ろには何かの気配がする。
アルフォースブイドラモン、なのか?
正直、振り向かない理由はない。
気兼ねする必要などない。
なら、振り向こう。
今は何故か動きが止まってるから時間はたっぷりある。
せーのでいこう。
いっせーの、っせ!
「……水晶、誰だ?」
『拙者ヲ忘レタカ?』
「名乗ってないだろ」
『フハハ、確カニソウデアッタ。拙者ノ名ハ“ミレニアモン”イヤ今ハ“ムーン=ミレニアモン”以後オ見知リオキヲ』
何か個性的になってる?
それとも前のはまだ本性じゃなかった?
どっちにしても、少し話せる奴だ。
少なくとも今は。
=今しかチャンスはない。
「この時間止めてるのって、お前だよな?」
『ソノ通リ、御希望ナラバ“デスモン”ノ時空ヲ解放シヨウ』
つまり、これは俺と交渉しようってか?
ま、コイツの能力は分かってきた。
ゆっくりと正体暴いてやろう。
浅いところから奥にな。
少なくとも今は話せる。
「それより、前と姿変わってるけど何で?」
『高ミヘ上ル為、トダケ言ッテオコウ』
「それに、どうやってアルフォースブイドラモンの音声を?」
『時空ヲ操レルナラ簡単デアロウ?』
厄介な事だけは分かった。
それに、コイツは不思議な強さを持ってる。
けど、不思議と嫌な気はしない。
なんだけど、いまいち声の仕掛けが……
本当はアルフォースブイドラモンもいるのか?
『ソロソロ拙者ノ遊ビニ付キ合ッテモラオウ――』
「ダーククリスタル」
黒い水晶からアルフォースブイドラモンの声が聞こえた?
何だ? どういう事だ?
避ける間もなく俺は水晶に視界を覆われた。
―――アトガキ
名前出してなかったので無計画にミレニアモン再び。
基本的に翼の視点のみなので虫の対決は出ません。
そこらへんがこの話の特徴であります。
PS
また詰まり気味なのでまた遅れます。
全く予定立ててなかったツケですね。
ご迷惑かけます(読んでる方がいるかどうか知りませんが)
夜も、更けてきた。
俺、どうなるのかな……?
とにかく、七大魔王を倒す。
それ以外は?
分からないな。
余命1年、オマケに7月22日って……
俺の誕生日じゃねえか。
俺は何歳になって死ぬんだ?
今が実際は14歳だから、15か。
「何となく死ぬんだろうな、俺」
エグザモンは寝てる。
一人でいるのと同じだ。
けど、エグザモンって立ったまま翼で体を覆って寝るんだな。
まるで卵みたいだな。
けど、起きてる時より少し大きいような……
いや、俺がそう見えるんだから間違いはないだろう。
ってことは大きさは変わる?
まぁ、それはさておいて。
少し夜風にでも当たってくるかな。
アルフォースブイドラモンにはあまり当たると風邪引くぞって言われたっけな。
夜の森というのは想像以上に暗い。
黒い奴ならデカくても見つけるのは不可能だな。
まぁ、デュークモンみたいな色なら嫌でも目立つ。
「よぉ、怪我は大丈夫なのかよ」
「古代種のような回復速度でなくとも時間があれば治る」
古代種?
何だ、それ?
聞いてみるか……
もっとも、デュークモンの場合はまだダメだ。
デュークモンは話は無理矢理続ける性格だから。
「もっとも、古代種の回復力には理由もあり、弱点でもあるが」
「それってどういう事だよ」
「古代種とはオーバーライトの能力が並ではない。もっとも、そのオーバーライトというのは激しすぎれば体に負担を与え、命に関わる」
「オーバーライト?」
珍しく引っ張らなかったので間髪入れず聞いてみた。
意外だと言われたような気がしたが気にしない。
「オーバーライトとはデータの書き換え、回復力とは怪我をしたデータを正常に書き換える事。もっとも、今知られている古代種二体と行動を共にしながら知らないとは思わなかったが」
それって、アルフォースブイドラモンとエグザモン?
けど、そんな話聞いたことなかった。
……それより、命に関わる?
それってどういう……
いや、そのままの意味だろう。
やりすぎれば死ぬ。
そういう事だろう。
ってことは大怪我したら死ぬ危険が?
あの時、ロードナイトモンの攻撃から俺を庇った時、死にそうだったのか?
「ディメンジョンシザー」
後ろから?
見れば何やらデカいハサミが……
徐々に近づいてくるそれの上に人がいる。
ハサミ……いや、これは顎か。
クワガタの顎。
クワガーモンみたいな……
いや、クワガーモンじゃない多分グラン“クワガーモン”。
狩森 雄矢が来たって事だろう。
敵は残り二人。
その片方が来た。
「君が邪魔しちょる奴きゃ?」
「ヘラクルカブテリモンを連れて来い、お前に興味はない。翼」
ん? 俺の名前を知ってる?
敵に名乗った覚えないんだけど……
それにヘラクルカブテリモンって……
グラン“クワガーモン”。
あぁ、あの時のクワガーモンが進化……
だけど、連れて来いって旧友が言う事じゃないよな……?
殺気でまくりだし。
「しかし、翼、お前が邪魔するのなら今のパートナーごとお前を殺す」
パートナー?
エグザモンの事をグランクワガーモンは知らないはず。
だったら、アルフォースブイドラモンの事か?
けど、“今の”って言ってるから変わってる事は知ってる?
いったい、誰の事を……
今いるのはデュークモン。
なるほど、勘違いか。
かといって、教えても面倒なだけだし。
デュークモンが言うのを待とう。
「悪いが面倒な奴の相手はするつもりは毛頭ない」
「ならばヘラクルカブテリモンを呼ぶのだな」
顎のハサミに黒い力が溜まり始める。
何か、まずいな、アレは。
絶対危険。
木が騒ぎだしてるし。
これは……引っ張られてる?
ってことは重力だ。
「ゾーンブラックホール」
飲まれたらまずい。
アレは小型のブラックホール。
飲まれたら潰されちまう。
空中に浮いたらその瞬間に死ぬ。
けど、踏ん張れなきゃやっぱり死ぬ。
四つん這いで何とか耐えてんのにデュークモンは直立でよく耐えられるな。
ってな事考えてる場合じゃかなくて。
俺ってどうも緊張感を保てないな。
ってそんな場合でもなくて。
! 上から何かが狙ってる……?
黒くてよく分からないけど、狙いはデュークモンか?
「デュークモン、上から何か狙ってるぞ!」
「デスアロー」
赤い光が矢の如く降り注ぐ。
質量はそれほどでもなく、
数もそれほどではない。
しかし、着弾と同時に爆発或いは衝撃をうんだら?
この超重力に引っ張られてる状況で……
「ハイメガブラスター」
しかし、着弾することはなかった。
12発の矢は4発の雷球に消された。
3:1……いやそれ以上の威力か。
何はともあれ彼も夜行性で助かった。
いや、それともうるさくて起きた?
どちらにせよ助かった。
重力も消えたし。
「ヘラクルカブテリモン。我が盟友にして、我がライバルよ」
「久しぶり、ヘラクルカブテリモン」
「グランクワガーモンも翼も久方ぶりじゃのう」
笑いながらそういう金色の三本角のカブトムシ。
凄い余裕だ。
けど、これから一対一に持っていくんだろうな。
グランクワガーモンが。
そうなったら上の黒い奴の相手は……
デュークモンやってくれるかな?
「ヘラクルカブテリモン、場所をはずしてもらおうか」
「何ぞ大事な話でもあるのかいのぅ」
やはり、余裕。
ピノッキモンにクワガーモンを人質にされた時とは比べものにならない。
あの時と同じヘラクルカブテリモンの筈なのに別人だな。
やはり森の守護神。
強さは並みはずれているのか?
とか考えてるうちにもう遠くに……
速いなぁ~
「デスモン、黒の体で来たか」
「久しぶりだな、真紅の騎士。今度はあの時とは違うぞ」
へ? 人間の方が話してる?
ってか、デスモンって事は乙 一。
たった二画で名字と名前が書き終わる。
テストの時にタイムロスが少ない奴。
なんでソイツがデスモンのセリフを……
「もっとも、黒くなったとて貴様の罪は消えぬ」
そして、相手の言葉無視のデュークモンは相変わらず。
しかし、デスモンの罪?
いったい何をしたんだ?
いないデュークモンのパートナーに関係あるのか?
ただ単に捜してないだけだと思ってたけど。
「鷹華を攫い、ヤタガラモンをも瀕死に追いやった罪、その身で償うが良い」
「弱い奴が悪い」
「もっとも、貴様が消えようと許さぬ」
あれでデュークモンは大分ひどいな。
無視するわ、許さぬわ。
けど、デスモンが許せないのは納得。
横暴だ。
そして、デュークモンがデスモンに突進する。
それを間に割り入る一。
「槍を右に少しずらせばデスモンに直撃だな」
実際にデュークモンも分かっていたのかずらすとデスモンは避けるが、腕に掠った。
やっぱり体がデカいと盾の意味はないな。
そんでもって一は操られてる。
デスモンもひどい性格だ。
デュークモンより質悪い。
「反応は相変わらずか」
「翼、お前はそこから正確な位置関係が読めるのか?」
素で無視しちゃったよ……
なんかもう会話成り立たすの難しい。
とりあえず、頷いとけばいいや。
疲れた。
こんな下らない事で深い悩みだと思ってたの忘れてるし、もういいや。
悩みなんてわすれよう。
「もっとも、そんな事が分かったからとて人間には役に立つまいか」
「確かにそうだな。俺には不要なものだな」
言ってみればそうだ。
来年じゃまだ15。
働けないし。
ま、俺の夢は建設業じゃないし。
まして、距離を測る必要もない……と思う。
「それより、また矢みたいなの来るぞ」
「紙一重で避けたい」
これまた突然の申し出だな。
けど、前と同じ使い方なんだ。
問題はない。
角度とかは撃つ間際。
反応の速さがあればいける距離。
「もっとも、指示を貰うだけで他に何をするわけではない」
「言ってる間に右に一歩、上体左に捻って右に傾いたら一歩前。そこから左斜め前に二歩、思いっきり屈んでジャンプ」
言うとほぼ同時に正確に行動してる。
聖騎士ってこんな反応良いのか?
しかも、動きも滑らかだし。
まるで、踊ってるみたいだな。
とにかく、全部紙一重。
矢とデュークモンの距離は1㎜程度。
「なるほど、確かに正確、それに素早い判断だ」
「バックを取られたか……」
「盾を前に押し出せ」
「もっとも、貴様の敗因は変わらぬ」
話聞いてない……
まずい。
あの台詞を聞いてたんだ……
デスモンの台詞。
完全に隙突いてると思ってる。
けど、手だけ後ろに向けるなんて水道……じゃなかった赤子の手を捻るより簡単だ。
「デュークモン、落ち着けってんだよ!!」
走り出すが距離70.96m?
ありすぎだろ!
絶対間に合わねえ。
槍が迫る。
けど、矢の方が確実に速い。
何とか……いや、発射される。
脚が、速ければ……
一瞬、時が止まる感覚に襲われながら眺めていた。
いや、実際に止まってる?
まさか、そんな筈ない。
俺の脚だってまだ動いてる。
間に合った!?
どういう事だ?
デスモンの動きが止まってる?
いや、デュークモンも?
「無事か? 翼」
「え? その声……アルフォースブイドラモン……なのか?」
いや、聞き間違える筈はない。
あんなに一緒にいたんだ。
だけど、いるはずはない。
いても声をかけるはずない。
けど、後ろには何かの気配がする。
アルフォースブイドラモン、なのか?
正直、振り向かない理由はない。
気兼ねする必要などない。
なら、振り向こう。
今は何故か動きが止まってるから時間はたっぷりある。
せーのでいこう。
いっせーの、っせ!
「……水晶、誰だ?」
『拙者ヲ忘レタカ?』
「名乗ってないだろ」
『フハハ、確カニソウデアッタ。拙者ノ名ハ“ミレニアモン”イヤ今ハ“ムーン=ミレニアモン”以後オ見知リオキヲ』
何か個性的になってる?
それとも前のはまだ本性じゃなかった?
どっちにしても、少し話せる奴だ。
少なくとも今は。
=今しかチャンスはない。
「この時間止めてるのって、お前だよな?」
『ソノ通リ、御希望ナラバ“デスモン”ノ時空ヲ解放シヨウ』
つまり、これは俺と交渉しようってか?
ま、コイツの能力は分かってきた。
ゆっくりと正体暴いてやろう。
浅いところから奥にな。
少なくとも今は話せる。
「それより、前と姿変わってるけど何で?」
『高ミヘ上ル為、トダケ言ッテオコウ』
「それに、どうやってアルフォースブイドラモンの音声を?」
『時空ヲ操レルナラ簡単デアロウ?』
厄介な事だけは分かった。
それに、コイツは不思議な強さを持ってる。
けど、不思議と嫌な気はしない。
なんだけど、いまいち声の仕掛けが……
本当はアルフォースブイドラモンもいるのか?
『ソロソロ拙者ノ遊ビニ付キ合ッテモラオウ――』
「ダーククリスタル」
黒い水晶からアルフォースブイドラモンの声が聞こえた?
何だ? どういう事だ?
避ける間もなく俺は水晶に視界を覆われた。
―――アトガキ
名前出してなかったので無計画にミレニアモン再び。
基本的に翼の視点のみなので虫の対決は出ません。
そこらへんがこの話の特徴であります。
PS
また詰まり気味なのでまた遅れます。
全く予定立ててなかったツケですね。
ご迷惑かけます(読んでる方がいるかどうか知りませんが)
PR
この記事にコメントする
カレンダー
02 | 2025/03 | 04 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 31 |
プロフィール
HN:
時流
年齢:
32
性別:
男性
誕生日:
1992/12/07
職業:
学生
趣味:
小説を書く
自己紹介:
時流です。
突然、古臭い言葉遣いになったり、暴走します。
でも、最低限のマナーを守るようには勤めてます。
それに小説&絵をかきます。
どちらも下手ですが、頑張ってHPにupします。
よければ見てやってください。
突然、古臭い言葉遣いになったり、暴走します。
でも、最低限のマナーを守るようには勤めてます。
それに小説&絵をかきます。
どちらも下手ですが、頑張ってHPにupします。
よければ見てやってください。
カテゴリー
デュエルマスターズ
メダロット
ブログ内検索
フリーエリア
最新TB