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日々の日常的なことから、アニメなどの感想を取扱おうかな、と考えています。
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12th pass:休暇―holiday―

魔王の出現まで残り1日。
丸々1日だ。

移動の時間を考えると猶予は12時間か。
余命は、……気にしない。
土壇場で迷わない。
それだけ。

「でも……」
「朱矢アウト、ボールは赤チームじゃ」
ヘラクルカブテリモン(審判)が判定を下した。
ってだから……

「何で朝っぱらからドッチ?」
とか言いつつしっかりボールを持って投げる俺。
けど片手のハンデ有りでもデジモン有りってのはどうかと思うな。

「秋谷アウト、ボール白チーム」
エグザモン(審判)の判断が下る。
当てたのは朱矢。
勿論、実力だ。

「外野が当てた為、朱矢、内野に復帰」
そういうルール。
外野が当てるとアドバンテージは2。

「黒同士、勝負を致そうか」
「面白い。一騎打ちか」
アルファモンとブラックウォーグレイモンの会話。
正直、一騎打ちじゃないから、とは言いにくい真剣な空気。

アルファモンが投げる。
それをブラックウォーグレイモンが直接殴り返すと、アルファモンも殴り返す。
そのままボールはワンバウンド。

「ブラックウォーグレイモン、アウトじゃ」
「アルファモン、アウト」
決着は呆気ない。
二人ともボールを取らずに返したから反則を取られたのである。
ルールは教えた筈なのだが。
二人とも硬直して外野に行こうとしないが、巨大な審判が無理矢理外野へ。
ちなみに味方が当たった時にボールが地面に落ちる前に味方が取ればセーフである。
今回の場合は敵同士だからアウトとなった。

それと同時に相手の元からの外野ブイモンがバックを宣言し、内野となった。
試合は再開されジャンプボールとなる。

「どりゃ!」
音芽にジャンプボール負けた。
そして、ブイモンが俺にボールを投げてくる。

「甘いぜ」
ボールを一度上に上げ、それから落ち着いて取る。
しかし、大分下がられたな。
ってかな、俺は今やられる訳にはいかないんじゃね?
気づいたら内野誰もいないし。

「朱矢と音芽とブイモン相手?」
……外野に渡して復活狙う?
いや、避けられたら相手の外野に……
かといって俺が当てられるか?

どっちも無理だな。
なら、ヤケクソに攻めてみるか。

「そらよっ!」
狙いはブイモン、だったはずが朱矢に向かう。
うわっコントロールないなぁ~。
ってな事考えてる場合じゃない。
朱矢には絶対取られるから!

「っ!?」
しかし予想に反して朱矢はボールを落とした。

「朱矢アウト、ボールは赤チームじゃ」
完璧なタイミングだったのに……
とりあえず審判からボールを受け取る。
しかし、当てたチームにボールがいくというルールはどうなんだろう。

「音芽、翼のボール凄い回転だよ~。気をつけて~」
「せやったんか」
「そうだったんだ……」
凄い沈黙。
俺、また変な事言ったかな?
それとも、こういう役回り?

「そらっ!」
「何のっ!」
ってあれ、マグナモン?
進化?
ルールにはないけどどうなの?

審判を見る。
首を振ってる。
反則じゃないのね。

「油断してると当たるよ~?」
うわっもう目の前30㎝!?
しかし、ボールは銀色の手に掴まれていた。
デュークモンが戻ってきたんだ。

「それは至極もっとも」
「オイラは油断してないよ~」
「もっとも、その気持ちが油断を生むとは知るまい」
ボールを投げる。
マグナモンに真っ直ぐ。

ではない。
僅かにマグナモンの横。
そして、そのボールは音芽の方へ。

音芽はギリギリで避ける。
しかし、そのすぐ後ろにはブラックウォーグレイモンが。

「悪いな」
ブラックウォーグレイモンがボールを持った手を思いきり振りかぶる。
本気のボールだ。

おいおい、何もそこまで本気にならなくても……
しかもその距離で……

いや違う。

「マグナモンアウト、ボールは赤チームじゃな」
音芽を狙うと見せかけマグナモンの油断を誘った。
今のは言葉とブイモンのパートナーとしての本能を利用した作戦。

やはりあの距離で本気のボールだからマグナモンも焦ったのだろう。

「ブラックウォーグレイモンが当てたため内野へ」
一気に形成逆転。
究極体2体が内野なら負けまい。
という気持ちは呆気なく消える。

強く投げすぎたボールがあろうことか、秋谷に命中。
跳ね返ったボールは音芽がキャッチ。
更にボールは外野に渡り、アルファモンが投げたボールがブラックウォーグレイモンに当たる。

結果、アルファモンは内野に戻りブラックウォーグレイモンが外野へ。

2対2。
更にボールはアルファモンが。

「覚悟!」
うわっ俺に本気かよ!?
速さ的に避けるしかない。
けれど、後ろにはマグナモンがいた。

「貰い~っ!」
「あっ、あれ何だ!?」
構えながら向こうを指差す。
我ながら古い手だと思う。

「騙されないよ~」
やっぱりな。

ボールは勢いよく向かってくる。
コンマ1秒。

避けられないな。

「デュークモン!」
仕方なしに弾いて上に。
あとは動いてくれるか否か。

「他力本願か?」
苦笑しかねえ。

「もっとも、取った後に言っても仕方あるまいが」
「サンキュ!」
……あれ? 俺結構本気じゃん。
なんて考えてる場合じゃないか。

「早く立て」
「分かってるよ」
「もっとも、どちらでも変わりはないが」
……なんか胸が痛い。
何でかな~?

「アルファモン、卑怯な手は気に食わんぞ」
「な、何の事でござろう?」
「もっとも、同じ力量の持ち主には効かぬようだがな」
「デュークモンにはバレちまってたか」
…………。
あの時の神速的な剣技の秘密か?

「相手の直前の記憶を消す能力を使う辺り、本気と見る」
「アルファインフォースでござる」
「もっとも、本当の力が解放されていたら気づかなかっただろうが」
何やら熱い。
というかデュークモンも本気じゃん。
この際、アルファインフォースは忘れとく。

デュークモンがボールを投げようと振りかぶる。

「もうちょい右」
咄嗟に言ったことだが軌道を修正してくれた。
目的はもちろんある。

「避けれるでござるよ。この程度」
「悪いな」
しかし避ければさっきと同じセリフで彼がいる。

「何がでござろうか?」
な、何が起こった?
さっきまでは確かに向こうの端に……
!…まさか!

「能力の無駄使い?」
「遊びにはどのような手もありでござる」
なんという負けず嫌い。
さては秋谷がボールを取れなかったのもこの能力のせい……

「卑怯者め!」
ブラックウォーグレイモンの豪速球。
速い…!

しかし、気づいた時にはアルファモンは俺を標的に絞って目の前でボールを……

またあの能力だ!

ボールが俺に当たる。

「アルファモン、反則のためアウト」
…………。
は?

「何故、拙者が――」
「ボールをキャッチする際に両手を使ったからだ」
アルファモン、再びの硬直。
確かにデジモン達は片手でやるハンデルールだったが……
どうにも、何だったんだ……という念は抑えられない。

「ジャンプボールじゃな」
また俺と音芽でやったら負けるだろう。
デュークモンに役を任せた。

「せいっ!」
いや、跳べよ!
デュークモンがジャンプしないため結局敵側のボール……

「覚悟しぃ!」
「避けるより取る方が安全」
ということで何とか取ってみる。
タイミングと場所は完璧に把握。
あとは動くか否か……

「よしっ、取った」
すぐに投げる。

「まだまだ足りんで!」
あ、取られた。

「そら、もういっちょ!」
「弾道予測済み」
もう一回投げる。
取られる。
投げられる。
取る。
投げる。

「やるやないか」
「そりゃ弾道が分かれば案外簡単に」
外野が萎んでる……
そりゃ内野だけでやってるもんな。
外野に回ればデジモン達のボールの餌食……

デュークモンは動く気配ないし……

「これなら、どうや!」
ここらで決める!

避ける…フリをして前に向けてボールを上げる。
放物線の軌道を見抜く。

「三度も同しもん見とるんや、分かるわ! 阿呆」
「そんな……」
前に出て、取った瞬間に投げた。
だが、既に音芽は下がっていた。

しかし、問題は投げた瞬間にボケが滑った時の、所謂ずっこけをしてしまった事だ。

ボールが低く飛んでいく。
地面に当たる前に音芽に当たれば取りにくいだろう。
しかし、当たる前にワンバウンドでもすればまたいたちごっこ。

結果は……

「バウンドしちまう……」
ボールの軌道と音芽の位置関係上バウンドしてしまう。

跳ねた後の軌道は……
ちょうどいい高さになる。

「しもたっ!」
しかし予想に反してボールは低く跳ね少し右を過ぎる。

何事?

けどチャンス!
誰か決めてくれ。


「音芽アウト、よって白チームの勝ち」
向こう側には秋谷がボールを投げた姿勢で立っていた。

――アトガキ――

息抜き話。
何故ドッチボールかって?
人数が合えば少人数(4人~)から大人数でもいけるからですかね。
混沌とした試合展開を目指したつもりがヘタレを曝しただけ。
コメディに持っていけば良かった……

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プロフィール
HN:
時流
年齢:
32
性別:
男性
誕生日:
1992/12/07
職業:
学生
趣味:
小説を書く
自己紹介:
時流です。
突然、古臭い言葉遣いになったり、暴走します。
でも、最低限のマナーを守るようには勤めてます。
それに小説&絵をかきます。
どちらも下手ですが、頑張ってHPにupします。
よければ見てやってください。
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